院内研修会
2023.10.31
10月25日に「高齢者の歩行の特徴」のテーマで院内研修会を実施しました。今回は第95回日整会において慶応義塾大学スポーツ医学研究センターの橋本健史先生が教育講演として発表された内容をもとに、理学療法士の森先生に講義をしていただきました。
橋本先生の研究では、まず、歩行は単なる移動手段ではなく、関節軟骨を活性化させるといる重要な運動療法の一つであることを前提に、高齢者と若年者の歩行を三次元的に解析し、足関節、膝関節、股関節の歩行における角度を分析、比較されています。結果で、高齢者と若年者の大きな違いは、足関節の底屈角度、底屈力と股関節の伸展角度で、いずれも高齢者で大きく低下していました。
研究の結果、高齢者では足関節の底屈力を鍛える事、股関節の伸展角度を改善させることが、歩行能力の改善をもたらすということを学習しました。