ワンポイント
2026.08.29
変形性膝関節症と膝蓋下脂肪体
令和8年8月24日に勉強会をしました。
変形性膝関節症は、膝の痛みや動きにくさを引きおこす病気です。
現在の治療では、 ★運動療法★教育(動作、杖のつき方など)★体重管理が重要であり、第一選択として推奨されています。重症度、治療・リハビリ効果をみるために、以下のものを評価しています。
★疼痛(痛み)
痛みを感じやすい組織と感じにくい組織が混在しているため、痛みの原因を把握することが重要です
・関節内(軟骨・半月板・滑膜)由来 ・・・・術後に改善する可能性が高い
・関節外(筋肉・腱・膝蓋下脂肪体)由来・・・術後も残存する可能性がある
★関節可動域(関節が動くことができる範囲)
術後の可動域に影響する因子として ①術前の関節可動域 ②膝蓋骨アライメント(膝のお皿が正しい位置にあるか)があります。
★筋機能(筋力や筋肉量、動作でどのように機能しているかなど)
変形性膝関節症では、大腿四頭筋(特に内側広筋)や 大殿筋・中殿筋の筋機能低下が著明です。
大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)は
動的な膝関節の安定性(支える力)、
大殿筋・中殿筋(おしりの筋肉)は歩行時の
骨盤の安定性に関係しており、
これらが低下すると膝に負担がかかります。
📌膝蓋下脂肪体とは
近年の研究では、膝蓋下脂肪体が膝痛や膝関節の動きに関係していることが報告されています。
膝蓋骨下脂肪体は、膝蓋骨(膝のお皿の骨)のすぐ下にある 脂肪組織です。
衝撃を吸収してくれるクッションのような役割を果たしますが、
とても痛みを感じやすいという特徴があります。
皮下脂肪とは異なり、痩せている人にも必ずある組織です。

▶︎膝の曲げ伸ばしに伴い変形し膝関節の衝撃を吸収し、関節内の圧を調節することでスムーズな膝関節運動の補助を行います。

📌膝蓋下脂肪体が肥厚して硬くなると膝関節の動きに制限がでて、膝の曲げ伸ばしのたびに挟まれたりこすれたりして痛みが出やすくなります。
膝蓋下脂肪体はエコーで確認することができ、脂肪体の厚み・炎症はあるか・膝の屈伸でどのように動くかを評価します。
何かご質問などあれば、お気軽にスタッフに聞いてくださいね
担当:嶋田・衣川