院内研修会
2025.01.31
1月29日に「結晶誘発性関節炎」のテーマで院内研修会を実施しました。
痛風は高尿酸血症を背景に、尿酸ナトリウムの結晶が組織に析出、沈着することで急性に関節炎発作をおこすもので、尿酸をコントロールすることが重要です。高尿酸の原因の多くは「プリン体摂取」よりも、「尿酸の排泄低下」が大きな要因で、その排泄を悪くする主な原因が最近では「インスリン」と「乳酸」とされています。インスリンは内蔵脂肪がたくさんあると出やすくなり、乳酸はアルコールを
たくさん分解するときにできる物質です。ですので、尿酸値を下げるカギは「太りすぎ」と「飲み過ぎ」を改善することです。
偽痛風は痛風と症状はにているものの、病態は全く異なり、ピロリン酸カルシウムが関与して急性の関節炎をおこしますが、誘因がなく、予防が困難で、治療は炎症を抑える対症療法となります。