令和元年7月17日 日常生活動作(ADL)について院内勉強会を開催しました。|明石市で整形外科なら阪田整形外科リハビリクリニックにご相談ください。

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令和元年7月17日 日常生活動作(ADL)について院内勉強会を開催しました。

ワンポイント

2019.07.31

ADLとは…

Activities of Daily Livingの略称で、日本語では日常生活動作と言います。ADLは人が日常生活を送るために必要な基本的な活動を指しています。

 

ADLの内訳

ADL項目は主に基本動作とセルフケアに分けられます。セルフケアは基本的(Basic)なADLということでBADLと言われることもあります。

 

 

ADLとIADL

ADLに類似する言葉にIADLという言葉があります。IADLとはInstrumental Activities of Daily Livingの略称で、日本語では手段的日常生活動作と言います。ADLが日常生活を送るために必要な基本的な動作だったのに対して、IADLは日常生活動作の中でもより複雑で高次な日常生活動作のことです。IADLの項目として定まったものはありませんが主に以下のような項目があります。基本的にはADLの低下よりもIADLの低下が先に起こると言われています。

 

 

「できる」ADLと「している」ADL

「できる」ADLとは、実際にその人が行うことができるADLのことであり、リハビリの中に行える動作やその人の最大限の能力を使ってできる動作のことです。時間はかかるものの何とか行える動作も含まれます。
「している」ADLとはその人が日常的に行っているADLのことです。本来なら「できる」はずの動作でも周囲の環境や過介護により「していない」と判断されることもあります。

 

 

「できる」ADLと「している」ADLの例

  • ベッドからの起き上がり

「できる」 → リハビリ室では何も使わなくても自立して起きあがることができる。
「している」 → 家では自立でベッド柵を持って起き上がっている。

  • 入浴時の洗髪

「できる」 → 家では時間がかかるが自分で洗うことができる。
「している」 → デイサービスでは一人一人の時間が限られているため全介助で洗ってもらっている。

 

リハビリとADL

リハビリをすることで「できない」ADLや「していない」ADLを「できる」ADLや「している」ADLにすることを目指しています。「できる」ADLや「している」ADLを増やすことでリハビリ以外でのできることを増やし最終的にはその人のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上を目標としています。QOL(生活の質)とは人生や生活の個人的満足、不満足、幸福、不幸や社会的な暮らしやすさ、生活のしやすさ、快適さなどのことを指します。即ち人々のQOLの基盤は様々なADLから成り立っています

 

 

何かわからないことがございましたらお気軽にスタッフにお尋ねください。

担当 西村・前田