院内研修会
2025.10.03
9月22日に「頚椎症性筋萎縮症」のテーマで院内研修会を実施しました。
頚椎症(変形性頚椎症)を基盤に、脊髄症状が発生した場合は頚椎症性脊髄症、神経根症状が発生した場合は頚椎症性神経根症と呼ばれます。この頚椎症性神経根症の特殊な病態として、三角筋や上腕二頭筋、棘上筋などの筋力低下、筋委縮が著明に生じるものが頚椎症性筋委縮症です。原因は、脊髄の前角細胞あるいは神経根の前根が障害されて生じ、Keeganが1965年に剖検で原因を究明しており、Keegan型頚椎症とも呼ばれます。
一般的に疼痛やしびれが少なく、いきなり肩の挙上、外転、外旋がしにくくなることが多く、肩の障害と見極めにくく、放置され、筋委縮を生じるケースも多く、治療が困難となるケースも多い。