トピックス
2025.06.01
今回は理学療法士チームが担当します
ウォーキングで脳活を! 認知症予防につなげよう
最近、物忘れが増えてきたと感じることはありませんか?
加齢と共に認知機能は低下していくものですが、将来の認知症予防には生活習慣の改善が欠かせません。定期的な運動もその一つです。
気軽にできて、なおかつ継続しやすいウォーキングは、実は「脳活」(脳の働きを活性化させる活動や習慣)にも効果的です。
認知症で最も患者数が多いのが「アルツハイマー型認知症」です。65歳未満の若年性認知症でも、アルツハイマー型認知症が過半数を占めています。
アルツハイマー型認知症のリスク因子にはいろいろなものがありますが、中でも運動不足がアルツハイマー型認知症の発症と強く関連するリスク因子であり、運動習慣が認知症予防の面からも重要であることが報告されています
運動による認知症予防の効果とは
運動にはまず、全身の血流を促進する効果があります。全身の血流が良くなれば、脳の血流も増加します。十分な血流があることで、脳の働きを担う神経細胞が活性化します。
運動にはさまざまな種類がありますが、認知症予防に効果的なのは有酸素運動です。おすすめしたいのは散歩のような、ゆっくりと酸素を吸ったり吐いたりしながら歩く運動です。誰でも取り入れやすく、習慣化しやすいでしょう。
認知症予防のためには、運動と知的活動(頭の体操)を同時に行うのも効果的です。例えば、歩くときに次のような知的活動をプラスするとよいでしょう。
1. 歩数を数えて、決まった数がきたら早歩きする
2. 周りの景色をよく見て、建物の数を数える
3. 道に咲いている花の名前を当てたり、香りをかいだりする
4. 頭の中で、暗算をしたり、しりとりをする