ワンポイント
2024.08.02
帯状疱疹とは?
ヘルペスウイルス属に属する水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化による病態
女性に多く、50歳以上で急増 夏に多い
15歳以上の概ね9割以上は、水痘・帯状疱疹ウイルスの抗体を持っている
→多くの人が帯状疱疹を発症する可能性がある
加齢・疲労・ストレスなど免疫機能が低下すると発症しやすい
主な発症部位
片側の神経支配領域に一致した疼痛と小水疱の帯状の皮疹が神経の走行に沿って出現する
帯状疱疹の発症後の注意事項
皮疹が出現してから痂皮(かさぶた)となるまでの期間は感染源となる
帯状疱疹患者からの主な感染経路は皮疹との接触感染
(皮疹を掻破(かきむしる)などした際の手指を介して間接的な接触感染)
合併症として最も多いのは帯状疱疹後神経痛
神経の損傷が残った状態で、皮膚症状が治っていても痛みが続くことがあり、
長期にわたりQOL(生活の質)の低下の可能性がある
治療
基本は抗ヘルペスウイルス薬の投与
ウイルスの増殖を抑え、急性期の皮膚症状や痛みを和らげる
治るまでの期間を短縮させ、合併症・後遺症のリスクを軽減させる
効果が出るまでに2日ほどかかる
発症早期に内服開始するほど、治療効果が期待できる
予防
帯状疱疹を予防するワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンの2種類がある
当院でもワクチン接種を行っています。気になること・ご不明な点があればスタッフまでご気軽にお声がけくださいネ。
担当:松藤、有本