院内研修会
2023.06.30
6月28日に関節リウマチの手に対するリハビリのプログラムである「SARAH」のテーマで院内研修会を実施しました。今回は理学療法士の西村先生に講義をしていただきました。
関節リウマチは近年、薬物療法の進歩により革命的に変化し、その予後は著しく改善しました。その結果、臨床的寛解(関節の痛みや腫れがなく炎症のない状態)に至る症例が増えています。一方で、痛みはないが、手の機能が悪く、実際には日常生活において支障がある方が多いのも事実です。
SARAH(Strenghening and Streching for Rheumatoid Arthritis of the Hand)はこういった関節リウマチによって手に痛みや不自由さがある方に対する運動プログラムで、オクスフォード大学のLamb氏らの研究グループが開発したもので、その効果も立証されています。
ホームエクササイズが主体で12週、6回の外来訓練、指導があり、11種の上肢、手指、手関節の可動性エクササイズ、筋力強化エクササイズからなり、当院でも実用化を進めています。