ワンポイント
2022.08.01
令和4年 8月トピックス 今回はリハビリチームが担当します
この時期困る 汗っかきの原因と対策
ベッタリと顔や体にはりつく汗は見た目に暑苦しいだけでなく、においの元にもなるため、やっかいな存在でもあります。でも、汗をかかないようにすると、ベタつき、におい、それぞれの面からむしろ逆効果なのだそうです。
汗はかけばかくほど、においのしない「いい汗」に、かかなければかかないほど、ベッタリとしてくさい「悪い汗」になるそうです。現代人は多くの人が運動不足な上、夏はエアコン漬けで、昔と比べて汗をかかなくなりました。そのために汗がくさくなってしまうのだそうです。
その仕組みは汗腺の仕組みにあるようです。
汗の質は汗腺の働きによる
そもそも汗は、体温を下げるために出ているもの。汗は体の表面で蒸発し、そのときに「気化熱」という熱を放出します。この作用により、体温を下げているのです。
汗は、血液から血球を取り除いた残りの液体成分である、血漿(けっしょう)という成分がもとになっています。
血漿は99%以上が水分ですが、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも含みます。ミネラルは体に必要なものですから、汗腺は、血漿の中の水分だけをろ過し、ミネラルは再度血管に戻してから汗として排出します。こうして出てきた汗は限りなく水に近いので、サラサラしています。これが「いい汗」です。
ところが汗をかく習慣があまりないと、汗腺のろ過機能が衰え、ミネラルも一緒に汗の中へ出てしまいます。すると、濃度が濃いベタついた汗になり、ミネラルが皮膚の常在菌と結合して、くさい汗になるのです。
いい汗にするには、たくさん汗をかき、汗腺を鍛えることが大切です。
においの原因は他にもある?
においの原因は他にもあります。たとえば食事の中で、肉などの動物性タンパク質には、悪臭を放つ成分も含まれますから、肉食偏重の食生活では、どうしても汗がにおいやすくなります。
また、ストレスが多いと体内に活性酸素が増加し、皮脂が酸化すると加齢臭のようなにおいが発生します。すると、汗にも移って匂いやすくなるのです。
あなたの汗腺は大丈夫?
次のリストで、汗腺の衰え具合をチェックしてみましょう。
チェックが多い人ほど汗腺が衰え、「悪い汗」になっているおそれがあります。
汗腺を鍛えて「いい汗」をかけるようになりましょう。