令和3年9月 肘関節の機能解剖と肘関節小児疾患について勉強しました|明石市で整形外科なら阪田整形外科リハビリクリニックにご相談ください。

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令和3年9月 肘関節の機能解剖と肘関節小児疾患について勉強しました

ワンポイント

2021.10.27

1.肘関節の骨性構造

肘関節は上腕骨遠位端と尺骨及び橈骨の近位端からなる

① 腕尺関節

蝶番関節で上腕骨軸に対し関節面が7°外反6°内旋している

肘外偏角 肘関節伸展、前腕回外位で上腕と前腕のなす角度。肘外偏角があることで、水の入ったバケツを持ったり、肘を曲げて手を口に持っていける

② 腕橈関節

球状関節で、外反を矯正された時の二次的な安定装置である

③ 近位腕尺関節

車軸関節で、前腕の回内回外運動を可能にする

 

 

 

2.肘関節の靭帯

内側の内側側副靭帯外側の外側側副靭帯、尺骨と橈骨を連結する輪状靱帯が重要

 

 

 

 

 

 

 

 

3.肘関節の運動にかかわる筋

① 肘を曲げる筋 上腕筋、上腕二頭筋、腕橈骨筋がある

② 肘を伸ばす筋 主に上腕三頭筋が働く

③ 前腕を回内する筋 最初に回外筋が働き、上腕二頭筋も補助的に働く

④ 前腕を回内する筋 最初に方形回内筋が働き、次に円回内筋が働く

 

4.肘関節周囲の神経

①正中神経 ②橈骨神経 ③尺骨神経 がある

 

 

 

 

 

 

 

 

よく見られる小児の肘の疾患をご紹介します

 

5.肘内障

2から6歳の小児の手を急に引っ張る時に発症する。肘に腫脹はないが、動かそうとすると痛がり、患肢を下垂し、肘を曲げようとせず、触れられるのを嫌がる。肩を広げることも嫌がるため、肩の脱臼と勘違いすることもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.野球肘

10~16歳、ピッチャー、キャッチャー歴のある少年によく見られる。

症状の部位により3つに分類される

①内側型 内側側副靭帯の牽引力による剥離骨折、靱帯損傷

②外側型 上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎、関節内遊離体

③後方型 肘頭骨端線閉鎖遅延、肘頭疲労骨折、骨棘形成

予防は、投球数の制限、早期発見と治療期間の投球禁止が重要

 

 

 

 

 

 

 

 

詳しくはお近くのスタッフにお尋ねください。

担当:笠井 森岡