院外研修会
2014.01.25
2014年1月25日(土)に大久保病院で行われた明石運動器リハビリテーション研究会による定例勉強会に参加しました。テーマは「肩関節疾患の診かた 拘縮肩を中心に」でした。
拘縮肩とは外傷や大きな誘因がなく、肩に痛みや動きに制限がある状態のことを指し、一般的には五十肩、四十肩と呼ばれています。
まず、肩関節の構造を静的安定化と動的安定化との二つに分けて、解剖学的な特徴の説明がありました。静的安定に関与するものは、骨や関節、靱帯など人間の構造そのもので、この部分に障害が起こった場合には、手術や注射、薬など医者による処置が必要になる場合が多いです。動的安定に関与するものは、肩を動かすための筋肉などがあり、この部分に障害が起こった場合に理学療法士などリハビリテーションが必要になることが多いです。
勉強会では肩関節の構造が図式で示され、骨標本と照らし合わせながら分かりやすく解説して頂きました。
次に、症例検討会がありました。症例検討会とは、実際の患者様の状態を動画や画像から講師の先生と一緒に今後の治療方針を話し合う機会です。そこではレントゲンでの注意する点やMRIでの特徴的な見え方などを教えて頂きました。
最後に、実技講習がありました。角度を変えることで各筋肉や靱帯の評価をすることが出来ることや評価をする時のポイントを分かりやすく教えて頂き、さらに治療につなげる実技も教えて頂きました。
今回の勉強会は実技も含め内容の濃いもので、自分自身もとても勉強になりました。よりよい治療を患者様に提供できるように今後も勉強していきたいと思いました。