ワンポイントアドバイス

11月のワンポイントアドバイス

2016/12/12

平成28年11月9日に、浮腫について~原因と改善法について勉強会をしました。

浮腫とは、顔や手足などが体内の水分により痛みを伴わない形で腫れる症状ですが、この浮腫について勉強会を行いました。浮腫を引き起こしている水分は細胞間質液という液体で、血管を流れる血液の一部が血管の外に出たもの。細胞に酸素や栄養を運んだり、細胞の老廃物を取り込んで排出する働きがあります。

浮腫が起こる原因は、血管から出た細胞間質液が静脈やリンパ管に速やかに入りスムーズに流れてくれないために起こります。

08①動脈から出てくる細胞間質液の量が多い。

②細胞間質液が静脈に戻る量が少ない。

③細胞間質液がリンパ管へ排出される量が少ない。

 

ということになります。では、なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

 

静脈やリンパ管には筋肉がないため、周りの筋肉の収縮がポンプとして働いています。(筋ポンプ作用)

そのため、

①下半身の静脈やリンパ液の流れは重力に逆らう形になるためむくみやすい。

②立ちっぱなしや座りっぱなしなど同じ姿勢で長時間過ごすと、筋ポンプ作用が働かず浮腫みが生じる。

③運動不足で筋肉が衰えると、筋ポンプ作用が弱くなり浮腫みやすくなる。

その他にも

④体が冷えると血管が収縮し、血行不良になり浮腫みやすくなる。

⑤塩分を摂り過ぎると水分を身体に溜め込もうとし、体内の水分量が増え浮腫みが生じる。

⑥アルコールを摂取すると尿量が増えるがのどが渇くため必要以上に水分を摂取し水分過多となり、浮腫みが生じる。

⑦たんぱく質が不足すると、血液中のアルブミン(たんぱく質の一部)の濃度が低下し、浸透圧の影響で細胞間質液が増加し浮腫みが生じる。浸透圧とは:液体のみが透過できる膜(ここでは血管)において、液体が濃度の低い側から高い側へ移動するように働く力のこと。血圧=血管から水分を押し出す力、浸透圧=血管に水分を引き込む力 として働いているため、血液中のアルブミンが少なくなると、細胞間質液を静脈に引き込む力が弱くなりむくみが生じる。

⑧自律神経が乱れると、血管の収縮や拡張のバランスが崩れ、浮腫みやすくなる。

→自律神経の乱れは睡眠不足やストレスによって引き起こされる。

⑨心臓疾患:心臓のポンプ機能が低下するために血流が滞りむくみが生じる。

肝臓疾患:肝臓はアルブミンの生成を担っているのでアルブミンが減少し、浸透圧の影響でむくみが生じる。

腎臓疾患:尿として排泄される水分が減るため、体液量が増加し浮腫みを生じる。また、尿と一緒にたんぱく質が出てしまい、アルブミンの量が減少してむくみを生じる。

 

浮腫の改善方法 

①適度な運動を心がけ、筋肉が衰えないようにする。

②体を冷やさないようにする。

③塩分やアルコールを控える。

④たんぱく質を十分摂取する。推奨量は体重の1000分の1

⑤規則正しい生活をし、ストレスを溜めない。

⑥静脈やリンパの流れを改善する。

→運動する。(自転車こぎ、歩く、体操等)

 着圧ストッキングやソックスの利用

 浮腫みの箇所を心臓より高い位置にする

 リンパマッサージ、リンパ体操

                  

リンパ管や静脈には筋肉がないため、流れの原動力は周囲筋による筋ポンプ作用と、呼吸ポンプ作用、腸の蠕動運動など、また流れる方向は静脈は体の末梢部から心臓へ、リンパは鎖骨の下にある静脈角へと流れて血管に合流する1方向だけなので、手順としてはリンパの出口にあたる鎖骨のリンパ節を空にしてから、徐々に遠くのリンパ節へと順番に行っていき、末梢から中枢に向かって、優しく皮膚をさするようにしてリンパを流していきます。 では、実際に顔のリンパマッサージをしてみましょう。

 

 
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